医院ブログ

2020年02月10日(月)

むし歯の原因菌について

むし歯の原因菌について

むし歯の原因菌は砂糖や炭水化物といった糖質を栄養源とし酸を産生します。
 
そのため、歯の表面にむし歯菌が存在していると食事のたびに歯の表面が酸の作用により少しずつミネラルを失いいずれは穴が開いてしまう感染症です。
 
そこで、むし歯予防の対策としては
細菌(ブラッシングやメンテナンスにより歯の表面の菌を除去する)
食事(食事回数をコントロールして口腔内が酸性になる時間を短くする)
歯質(フッ素塗布やレーザーによる歯質強化で酸に抵抗性のある強い歯にする)
むし歯を防ぐためには上記の3つに対して対策をする必要があります。
今回は細菌についての対策をお伝えします!
むし歯の原因菌はミュータンス菌とラクトバチラス菌の2種類です。
 
・ミュータンス菌
ミュータンス菌はお口の中に住み着くことができる菌です。歯が無いところには住め無いため歯が生えていない赤ちゃんの口腔内には存在しません。
 
しかし、歯が生え始めるとミュータンス菌の住処ができる為徐々に増える傾向があります。

幼少期の食生活がミュータンス菌の数に影響する為、特に3歳まではなるべく砂糖は控えることが大切になります。当院ではミュータンス菌の数を調べることができますので、その結果によって対策を立案させていただきます。
 

ちなみにキシリトールが歯にいいと言われているのはこのミュータンス菌に対して効果があるといわれているからです。
ではどのような効果があるのでしょうか?

キシリトールは人工性甘味料のためミュータンス菌が酸を出しません。そして活動を抑制する効果があります!
 
当院でも唾液検査の結果に基づきキシリトールの効果的な活用方法をアドバイスさせていただきます。
 

・ラクトバチラス菌
ミュータンス菌以外で強い酸を産生する能力がある菌がラクトバチラス菌です。

ラクトバチラス菌はお口の中に住むことができず、歯面に付着する能力を持たない菌です。う窩や合ってない被せ物の隙間で繁殖し、むし歯の進行を速めます。
 

ラクトバチラス菌は砂糖や炭水化物などのむし歯を誘発しやすい食品に含まれており、その摂取とともに口腔内に入ってきます。

もし、口腔内からこの菌が多く検出されてしまう場合には、食生活が虫歯になりやすい食品を多く摂取している可能性が考えられます。
 

ラクトバチラス菌に対する対策は

・発酵性炭水化物、砂糖を控える
・むし歯や合ってない補綴物、修復物の除去
・ブラッシングをしっかり行い磨き残しに注意する。
 
 
細菌数はむし歯の進行発症に大きく関与しています!
お口の中は無菌にはできませんので、毎日の口腔ケアやメンテナンス、食生活の改善でコントロールすることが大切です。
 

もし自分の細菌数を知りたい方はぜひ一度調べてみてはいかがでしょうか?
 

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